ほとんどはじめましてで、年下の私とも楽しく会話をしてくれたが、自分自身を人見知りで心の壁が厚いと語る藤井さん。京都で一人暮らしを始め、飲み歩き、いろんなライブに行き、大学生として過ごす彼女の素顔とは。人の話を聞きながら、ポジティブにもネガティブにも、周りの環境に合わせて変化する彼女が放つ独特の雰囲気は、どこから来るのだろうか。

「寝る」ということ

──何か生活の上でのこだわりはありますか?

「え〜待って、超むずいやん〜。こだわりか〜、ちゃんと寝ることやな(笑) 私のこだわりは」

──どれくらい寝るんですか?

「ほんまは6、7時間ぐらい寝たい、けど最近は3、4時間。めっちゃ夜更かし好きやから、平気で3時4時とかまで起きてんのよ」

──何をしてたらそんなに遅くなっちゃうんですか?

「飲みに行ってる時もあるし、普通にYouTubeで動画見てたらとか」

──ありますよね。YouTubeってやばくないですか?? あれ、2時間経ってたとか。

「やばい。あ〜、あとTikTokとかかな。あれもめちゃめちゃビビる。1時間とか平気で経ってるから。えって思う。だってあんなさ、10秒とか15秒の動画やで? さっさっさって見てるだけやのに、えなんでって思う。だから寝る前見んようにしようって最近ほんまに思ってて」

──じゃあほんとにちゃんと寝たいんですね(笑)

「ちゃんと寝たい(笑)寝るん好きやからさ。ま、みんな好きやろな、みんな好きか。今、朝超早いねん。絶対2限から、1限もあるし」

──それで睡眠時間が短くなっちゃって、いつも眠そうなんですね(笑)

「今日も眠かった、、、だいたい火曜死んでる」

幼い頃からの唯一の遊び

──寝ることが必須な藤井さんの、趣味や好きなことを知りたいです。

「好きなこと、あっ映画とか好きかなあ。あと趣味か〜、趣味って難しいよね。聞かれる率高いけどむずい」

──めっちゃわかる。上手に答えられたことないです。映画はどんな映画を見るんですか?

「洋画とか?」

──へぇ〜! なんで洋画を見るようになったんですか?

「私が生まれた舞鶴って山と海しか無いめっちゃ田舎なんやけど、そもそも映画かカラオケぐらいしかない、遊ぶところが(笑)それがあってお父さんも映画結構好きで、昔から週何回か連れて行ってもらったりしてて、洋画ばっか見るようになったかな。もうお父さんの趣味そのままみたいな感じ(笑)」

──じゃあ、お父さんとめっちゃ話合いそうですね!

「好きなのは、『インディー・ジョーンズ』(シリーズ)とか、007とか、MARVEL系とか、そっち系かなあ」

──がっつりアクションって感じですね

「そうそうそう、なんかそういう超王道なんが好きでさ」

──MARVELってシリーズいっぱいあるけど、何が好きですか?

「私ねえ『アイアンマン』好きなんよ。MARVELはシリーズめっちゃ多くて、結局全部ちょっと繋がってて、伏線がおもしろい」

──最近の映画とかはあんまり見ないですか?

「なんかね面白いのあったら見に行くって感じ。去年の冬ぐらいやったら、『死刑にいたる病』」

──何それ! 怖そう。

「え、怖い、めっちゃ怖い! なんか友達がめっちゃ見たいって言ってて、ついて行ったんやけど、めちゃめちゃグロかってん。」

──グロいの好きなんですか?

「いや、全然全然。全然知らんと行ってみたら超グロくて。ポップコーン買ってたけど全然食べれんくて(笑)無言で見てた。面白かったけど」


初対面のやさしくふんわりした雰囲気からは想像のつかない関西弁と、ゴリゴリのアクション映画好きというギャップ。お父さんの趣味を一緒に楽しんだ幼少期を経て、京都でたくさんの経験をつみ、藤井遥という存在がこんなにも気になってしまう、魅力的な人となったのだろう。その人生の一端を知ることができて、私は胸がほっと温かくなった。(聞き手:小川あびる)