初対面ではクールでミステリアスな印象を受けた堀日向さん。彼女は一体今までどこで何を見て生きてきたのだろうか。今日は彼女の生い立ちに迫っていく。
幼少期を過ごした異国の地
──高校までは何して過ごしてたの?
「高校、うーん、小学校の時とか親の仕事の都合で海外にいた。生まれは日本だけど、幼稚園ぐらいのときにいて、小五くらいまでいたから、、」
──どのあたり?
「フランスとドイツ」
──めっちゃおしゃれ!
「いただけだから笑」
──じゃあ喋れるの?
「いやもう喋れない。そういう親の仕事の都合できてる日本人がいっぱいいるみたいな学校だったから、授業はあったけど使うのは日本語だし、ちょっと単語覚えてたぐらいかな」
──じゃあ戻ってきて友達作るの大変だったんじゃない?
「そう、めっちゃ近所に住んでた子とか、保育園とか一緒で一応幼馴染みたいな子はいたんだけどね、そのね、完成されたコミュニティにひとりで飛び込むのがちょっと。学校が二年ごとにクラスが変わる感じだったから、結構みんな仲良くて」
──ところでさ、フランスってランドセルある?
「ランドセル…ランドセルでも持ってた子もいたし持ってない子もいたみたいな。入学式を日本でやってそっから来た子はランドセル使ってるけど、入学からフランスにいたみたいな子は普通にリュックとかで通ってた」
──じゃあ買ったの?小五で。
「妹が入学するタイミングで買ってもらったかな。でもなんか日本の学校は指定の布のやつだったから、1人だけ布じゃないやつでめっちゃ浮いてた」
──逆にやだね、せっかく買ったのに
「そうだよね」
福井だからこそできた経験
──そもそも、日本のどこで生まれたの?
「福井県の鯖江市っていうとこ」
──眼鏡じゃん! お家が眼鏡屋さんとか?
「お父さんが眼鏡の会社でデザイン系の仕事してて、マネージャー的な。フレームの企画?とかブランドの企画とか考えたりしてる」
──ひなたちゃんは眼鏡かけないの?
「一応家ではしてる」
──それはお父さんの会社のやつ?
「お父さんの会社じゃない!ちょっとね、なんだろ、高齢の方?おばさんって言ったらアレだけど、おじいさまおばあさま向けの感じ?高級感あるというか、あんまり若者がかける感じじゃないタイプのデザインが多いから。細めのステンレスのフレームとか」
──鯖江の眼鏡って有名じゃん、小学校の工場見学とかで見に行った?
「鯖江市に眼鏡会館?眼鏡ミュージアムみたいなのがあって、そこに行くのはあった。いっぱい眼鏡のフレームが並んでたりとか、眼鏡のフレームの廃材みたいなの?なんかプラスチックっぽいフレームの余った材料みたいなのでちっちゃい眼鏡のキーホルダー作れたかな。色とか選んで作れたりしてね、そういう体験はした」
──眼鏡以外に福井は何が有名?
「福井は、越前蟹とか」
──蟹!美味しそう、食べるの?
「今は市長変わってないんだけど、前の市長の時に鯖江市の中学校の何年生だろう、2年生か3年生で、3年生かな?授業で越前蟹のむき方の講習があって、絶対受けるみたいなのがあって」
──すご!じゃあ蟹むけるの!?
「いや、一回やっただけだから自信ないけど、、、授業で蟹むいて食べるみたいなのはあったね。美味しかったと思う」
今回のインタビューを通じて堀さんの新たな一面が見られた。様々な環境に身を置いてきた彼女だからこそ見えている世界があるのではないかと想像すると、もっと彼女の話を聞いてみたくなった。(聞き手:橋愛莉)