1ヶ月ぶっ続けで炭坑節を(ひとりで)踊った話

書斎で一人で踊る

8月28日(木)。書斎でひとりで炭坑節を踊ってみて衝撃を受ける──「掘ってぇ、掘ってぇ、また掘ってぇ 担いで、担いで 押して、押して 開いて ちょちょんがちょん……」とミックスに合わせて踊ってみるが、全然うまく行かない。一般的な曲の一周の拍数と、炭坑節の踊りの拍数が同期せず、踊りの一拍目が気持ち悪い(なぜ今まで踊らんかったんかい、と突っ込みたくもなる)。確認のため「炭坑節」を聴きながら指折り拍を取り、書斎で素踊りしながら拍を取る──知っているヒトには当たり前の事実だが、伴奏と踊りの拍数が違う(前衛音楽かよ)。YouTubeの和太鼓動画を何本もみて、どうやってタイミングを取っているのか理解しようとする──こんな理由のわからん太鼓を叩いてたとは……。

8月29日(金)。どうしたら良いのかわからずメガ盆発案者の岸野雄一さんに相談する。すぐに、「……押して、押して、押して、押して 開いてちょん、ちょちょんがちょん」にすれば8小節になってハマりやすいという返事が来る。早速それで書斎で踊ってみる。なかなか良い。

9月4日(木)。ミックスを書斎から出し、大学で学生たちに踊ってもらう。全然のらない(汗)。書斎に持ち帰ってもう一度ひとりで踊りながら拍を取る──なるほど、サビの盛り上がりの前に「溜め」の1小節がある曲や、小節数が8の倍数ではなく、4の倍数(で8の倍数ではない)のセクションがわりとあるのだ。それほど不自然ではないのだが、曲のセクションの頭で「掘ってぇ」と始まれないことが多いとスッキリしない。「掘ってぇ」の横乗り(左右に腰を入れていく感じ)にはファンクの「一拍目(ワンネス)」感がある。勝手な思い入れだが。

このあたりから、普段は使わないイヤホンをどこにでも持っていって、時間があればミックスを聴くようになる。電車に乗っても、バスに乗っても、歩いていても、ごはんを食べていても、頭の中には常に「掘ってぇ、掘ってぇ、また掘ってぇ……」が鳴り響き、電車の中でも、バスの中でも、イオンモールの中でも、学食でも、ミックスに合わせて小ぶりに炭坑節を踊るヤバいおじさんが爆誕。もうなにもかも忘れて世界中が踊りだせばいいのに。