フェス当日
9月21日(日)、一乗寺フェス当日。機材の搬入、ブースの設営、サウンドチェック……、あれが足りないとか、これを忘れたとか、話が通ってないとか、すでにいろいろ起こっている。楽器作りのワークショップ、ステージまわりに集まってみんなでポリリズムを練習する「ドラム盆」があり、下一乗寺氏子会の鳴鐶(ナリカン)の実演があり、18時15分からメガ盆である。鳴鐶をジャランジャラン鳴らしながら氏子会が公園を練り歩く。司会の岸野雄一さんが流暢に鳴鐶の説明してくださる。練り歩きが一段落したところで、炭坑節の説明に入る。「掘ってぇ、掘ってぇ、また掘ってぇ…」──徐々に踊りの輪が出来上がり、3週間書斎で一人で踊りながら妄想し続けた景色が目の前に広がりはじめる。まずは一曲目の国民的アニメの主題歌を繰り返す。踊りの輪はまだ一重。岸野さんの、「練習はここまで。それではみんなで踊ってみましょう!」と同時に30分メガ盆ミックスの再生ボタンを押す。まずはサザエさん、続いて山崎育三郎、くるりのイントロのループの上に羊文学が重なっていく……。踊りの輪はいつの間にか二重になっていた。そこにわたしのフレンチタッチな青春時代のアンセムだったAirのイントロが混ざり、何故か今年のゼミの学生たちと熱唱したFatboy Slimの「Praise You」が続く。踊りの輪はいつの間にか三重に。みんな、みんな本当によくやった。
道のりは本当に長かった。きついこともたくさんあったけど、楽しかったこともいっぱいあった。みんなの実力を祝福しよう。本当にきちんと褒めてあげなきゃいけない。
ミックスを流しているPAブースはすこし奥まったところにあるので、実際の踊りの輪の様子はあまり見に行けない。せめてもと、PAブースに座りながら、書斎でしたのと同じ様に自分もずっとひとりで小踊りする。本当はその場でミックスできればかっこよかったし、最初はそのつもりでいたのだが、振り付けとの兼ね合いでつなぐタイミングが厳密すぎて、わたしのテクニックでは無理と諦めた。いつかライブミックスには挑戦したいものだ。


